🎥『バトルロアイヤル』深作欣二/2000年

小学生の時に上映されたのですね。
問題作と呼ばれるだけあって、
初っ端からのR-15アピールがとにかくすごい。笑
全体的な批評としては△…
当時これを上映するってのはかなりチャレンジングなことだと思うし、
魅せ方はさすがって感じ。
オーバーな演技とか、
淡々と殺し合いが行われていく中での
全くそぐわないクラシックとか。
若き日の柴崎コウ栗山千明もよかった。
社会へのメッセージとか言われてはいるけど、
んー、私はやっぱりただの殺し合いって風に見えちゃったかな。
もっと前段階での友情云々とか、
関係性が見えてた方が良かったかも…。
そして、山本太郎が意外にもいい感じでした。笑
生命力漲る感じがいいね。

🎥『東京物語』小津安二郎/1953年

なんだろう、すごいものを見てしまった。


戦後の日本、そして中産階級の日常。

尾道に住む老夫婦が東京に住む子どもを訪ね、
帰宅後までの数日間を淡々と描く作品。

登場人物は多くを語らないし、
時代も年齢も自分とは全く重ならないにも関わらず、一人ひとりの気持ちが痛いほどわかる。


言葉ってなんだろう。
文字列で何かを表現することは、
困難で不完全でどこか薄っぺらい。

醸し出される雰囲気や仕草の連鎖が
“その人”自体を形作る。

語らずとも語る、をまさに体現していた。

笠智衆さんが
「とうとう宿無しになってもうた…へへぇ」
と物悲しく笑うシーンが◎